💡 このページについて

このページでは、糖尿病の診断基準や最新の治療法、食事療法について、患者さんやご家族にわかりやすくご説明します。医学の進歩により、より効果的で体への負担が少ない治療が可能になっています。

糖尿病の診断基準 (JDS 2024 改訂)

検査項目 基準値
空腹時血糖値 ≥ 126 mg/dL
75g OGTT 2時間値 ≥ 200 mg/dL
随時血糖値 ≥ 200 mg/dL
HbA1c (NGSP) ≥ 6.5 %

※ 少なくとも2回の検査で同一項目陽性(または典型症状+高血糖所見で1回判定)。

最新治療アップデート 2024–2025

デュアル GIP/GLP-1 受容体作動薬

チルゼパチド

New
  • HbA1c −2%超体重 −15%以上の第Ⅲ相比較試験
  • 国内治験終了・薬事承認審査中

経口 GLP-1 RA

オルフォグリプロン

New
  • 1日1回経口投与で週1回注射と同等の効果
  • 2025年中の第Ⅲ相結果が注目

スマートポンプ+CGM

次世代インスリンポンプ

  • ハイブリッドクローズドループが成人2型にも適用拡大
  • 夜間低血糖防止アルゴリズムが保険収載

SGLT2阻害薬の一次予防

心腎保護作用

  • eGFR ≥30 mL/minで心不全・CKD発症抑制目的に早期導入推奨
  • 主要アウトカム試験でNNT 24/3年

食事(栄養)療法の新指針 2025

🍽️

エネルギー設定

標準体重 × 25–30 kcal/日

例:標準体重60kgの場合 → 1,500–1,800kcal/日

標準体重の計算身長(m) × 身長(m) × 22

活動量で調整デスクワーク中心:25kcal、立ち仕事・運動習慣あり:30kcal

💡FRAIL高齢者(虚弱な方)は、BMI 20–25を維持できるよう、少し多めのカロリー設定にします

⚖️

PFCバランス

🌾

炭水化物 50–60%

低GI食品(玄米、全粒粉パン、そば)を選びましょう

1,800kcalの場合:225–270g/日

🥩

タンパク質 15–20%

体重1kgあたり1.0–1.2g(魚、鶏肉、大豆製品など)

体重60kgの場合:60–72g/日

🥑

脂質 20–25%

飽和脂肪酸は7%未満に(オリーブ油、魚油を推奨)

1,800kcalの場合:40–50g/日

🕐

食事パターン & カーボカウント

理想的な食事パターン

🌅
朝食(7-8時)

1日の摂取カロリーの30-35%

しっかり食べて血糖値を安定させましょう

☀️
昼食(12-13時)

1日の摂取カロリーの35-40%

バランスよく、野菜から食べ始めます

🌙
夕食(18-19時)

1日の摂取カロリーの25-30%

軽めに、就寝3時間前までに済ませます

カーボカウント法

1カーボ = 炭水化物15g

インスリン使用者の食事管理法です

1カーボの目安
  • ごはん 40g(茶碗1/4杯)
  • 食パン 6枚切り 1/2枚
  • うどん ゆで 60g
  • じゃがいも 中1/2個
  • りんご 1/2個

💊食事の炭水化物量に応じてインスリン量を調整することで、血糖コントロールが改善します

📋 覚えておいていただきたいこと

  • 糖尿病治療は日々進歩しており、新しい薬剤や治療法が続々と登場しています。
  • 適切な血糖管理により、合併症の予防や進行抑制が可能です。
  • 食事療法は治療の基本であり、個人に合わせた調整が重要です。
  • 定期的な検査と通院により、最適な治療を継続できます。
  • 気になることがあれば、遠慮せずに主治医にご相談ください。